それにしても、振られて店の中に入っていくなんて気まずくないんだろうか?


同僚に慰めてもらうつもりなのか?




俺は麻美さんの気持ちなんかわからないけど、
きっと俺のことそんなに好きじゃなかったと思う。


好きな子がいるっていうのは嘘じゃない。



ウミちゃん。





「はー」


小さくため息をついて家路を急いだ。