ピピピ…… 携帯が鳴る。 画面を見ると涼太の名前。 「何?」 「何っておまえ……!」 涼太はなんだか酷く動揺しているようだ。 何かあったのか? 「どうかした?」 「どうかしたじゃねーよ! 今さっき警察に話しかけられて……」 「警察?」 「ウミちゃんの写真持って、この子知りませんかって……」 「……」 警察……。 捜索願が出されたのか。 「一応知らないって答えたけど……どういうことだよ……!」 「……」