俺が一人食事を終えて煙草を吸い始めるとウミちゃんがきろりと睨んできた。



「あ……煙草やだ?」


「やだっていうか、体に悪いよ!」


「でも俺煙草大好きなんだもん」



ふぅっと煙をはいてみせる。



「瞬くんが好きならいいけどさ……煙草体に良くないよ?」


「別にいいの」


「そっかぁ」



ちょっと口を尖らせてウミちゃんはピーマンを食べた。



「やべ、もう帰んなきゃじゃん」


口をもぐもぐしながら携帯を見る涼太が大声をあげた。



「俺かえんね!」


ばっと立ち上がって食器を片付けてあっという間に靴を履いてる。



「あ、じゃあな」


「おう! またくるからな!」


「ばいばーい」


ばたん



「なんか……涼ちゃんてちょっと不思議だね?」


「そうだね」


「瞬くんも不思議だけどね!」


「そう?」