ウミちゃんにはお母さんは夏休みだからいいって言ってたよと伝えた。
「よかった!」
「ウミちゃんご飯食べた?」
「ううん! おなかペコペコだよ」
ウミちゃんはへらっと笑った。
涼太め……。
げしっと涼太を蹴る。
「起きろ!」
「あ? あれ? もう帰ってきたの?」
「もうって、もう9時になるんだけど」
「へ? もうそんな時間?! うわぁ〜寝すぎたぁ〜!」
何時から寝てたんだよ……。
「腹減った! 瞬! なんかつくれ!」
「……」
「瞬くんっなんか作って!」
ウミちゃん……。
「しょうがないなぁ」
お腹を押さえてそう言うウミちゃんの頭を撫でて、俺は晩ごはんをつくることにした。