「おかえりー!」


俺がドアを開けるとばたばたとウミちゃんとスマイリーが走ってきた。



「ただいま」



涼太はソファーでだらしなく眠っていた。


冷蔵庫からコーラを取り出してコップに注いでいると、ウミちゃんが俺の服の裾を引っ張った。


「ねぇ瞬くん、ウミ今日もここにいていいの?」


「ウミちゃんは帰りたい?」


「……ううん」


「好きなだけうちにいればいいよ」


「でも……お母さん心配しないかな?」


「んじゃー、俺が言ってあげる」



携帯で電話するふり。


ごめんねウミちゃん。


俺、嘘ついてばっかだ。