瞬の横に座って煙草を一本差し出す。
いらないとか言うかと思ったら黙って受け取った。
もしかしてこいつ、俺と一緒で不良なのかな? とか思ったけどちがかったみたいだ。
火点けてやって、吸い込んだと思ったら、あいつむせたから。
無理すんなよって言ったらポイ捨てしやがった。
それからあいつと俺はなんとなく仲良くなった。
俺は学校じゃ孤立してて、いつも他校のやつと遊んでばっかだったけど、
瞬がいるから学校に行くことが多くなった。
高校は行ったほうがいいよ、と瞬に言われたから3年からはそれなりに真面目にやった。
瞬と俺は当然学力が違うから高校も違うところに行ったけど、それでもやっぱり仲は良かった。