ブォー……



「あつい?」


「ううんっ、くすぐったい!」


きゃははっと笑うウミちゃんの髪の毛はサラサラだった。


俺はウミちゃんを前に座らせてウミちゃんの色素の薄い髪の毛をドライヤーで乾かしている。




…ピンポーン



ドライヤーのスイッチを切る。



「誰かきた?」


ウミちゃんが玄関の方を覗く。


「涼太だな」


「りょうた?」




俺は立ち上がってドアを開けに向かった。