ソフトクリームを食べ終わって立ち上がるウミちゃん。
帰らなきゃだよね。
俺はバス停まで送ってあげることにした。
心配だった。
こんな可愛い子、すぐ悪い大人につれていかれちゃいそうで。
バスが来て乗り込むときにウミちゃんがまた口を開いた。
「ねー瞬くん、また遊ぼう」
「うん」
「ウミいつも学校の帰りあのコンビニ通るんだ。暇なときに来て! そしたらまた会えるかも!」
「じゃあ、スマイリーも連れて待ってるね」
「うんっ」
バスの扉は閉まった。
ウミちゃんは一番後ろの席に座って、見えなくなるまで手を振ってくれた。