「遅いよ〜」


「ごめんごめん……」



私と佐織は、新しくできたカフェに入ってしばらく高校のときのはなしに花を咲かせた。




「あんた相変わらずチョコパフェ好きなんだね」


「これはもう定番だよー」


「もしかしてまだベッドはぬいぐるみだらけ?」


「当たり前じゃんっ」




あははっと笑いあう。





「そーえば彼氏できた?」


「……ううん、佐織は?」


「あたしは前に話した彼氏と続いてるよ。それより……もしかしてまだ引きずってる?」


「そうなのかも」



へらっと笑ってみせるけど、佐織ははあっとため息をついた。