ごちそうさままでして、
三人(スマイリーをいれて)でゴロゴロして
とうとう寝るだけになった。
時計はもう夜の11時を指してる。
ピピピ
「もしもし……」
「今……電話したよ」
「そっか……遅かったな」
「俺の優しさっ」
「うん」
「ちゃんと自分でいかねーおまえが悪いんだぞ」
「わかってるよ」
小さく笑うと、涼太もつられて笑った。
「ウミちゃん連れて逃げるなら逃げちゃえよ」
「逃げないよ」
「そっか」
「うん」
「これでいいんだよな?」
「?」
「親友として、俺はこうするべきだと思ったんだ」
「うん。わかってる」
「じゃあな」
「おう」
電話を切る。
涼太に辛いことさせたんだ。
俺って甘ったれてんなぁ。
ウミちゃんは、眠そうにしてるスマイリーの頭を優しく撫でていた。