「ウミちゃんは大人になったら美人になるだろうなぁ」



食器を片付けながらそう言うと、ウミちゃんは照れながら笑った。



「ねーウミちゃん、俺と結婚しようよ」


「へっ?!」



食器を落としそうになって慌てて持ち直すウミちゃん。



「…………俺がウミちゃんのお婿さんになりたかったな」


「ウミも瞬くんのお嫁さんになりたいな」




俯いて、早口でそう言って、食器をシンクに急いで置いて、ベッドに潜ってしまった。



「可愛いなぁ……」



食器を洗う手が止まってしまった。