首筋を舐めてみる。


何の反応はない。


今度は耳を噛んでみる。



「んんっ」



起きた? とちょっと焦ったけど、寝返りをうっただけだった。


耳の裏を舐めてやると、また可愛い声を出す。

どうやらウミちゃんは耳が弱いようだ。



いつの間にかにやけてる自分に気づいて頭を抱える。



寝込みを襲うなんて最低だな。



「はぁ……」


小さくため息をついて、俺も眠ることにした。