喫茶店を出てから、二人で手を繋いで色んなはなしをした。
まぁウミちゃんの一方的なはなしを聞くことが多いんだけど。
俺は話すことなんかないし、無邪気に笑いながら話すウミちゃんを見るのが楽しいからそれで良いと思った。
「それからね……」
「うん」
ウミちゃんのはなしは学校のことと、家族のことが多かった。
俺の知らないウミちゃんがいる。
やっぱりウミちゃんがいるべき場所はここじゃないのかもしれない。
そう思うと少し寂しかった。
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