「キレー……」


囁くように歓声をあげて丸い天井を見上げるウミちゃん。


夏休みなのにここのプラネタリウムには人が多くない。


帽子を被せていたからか、誰に見つかることなく無事にプラネタリウムに来ることができた。



「凄いね、こんな綺麗な空、本当にみてみたいね」


「そうだね……」



空を見つめるウミちゃんの瞳は天球に瞬く星みたいに輝いて見えた。