「行かないの?」 「もうすぐウミちゃんを帰さなきゃいけないから、それまではどこもいかない」 「ママが帰ってこいって?」 「そう」 ウミちゃんのお母さんは今でも泣きながらウミちゃんの帰りを待ってると思う。 「そっか……」 少し残念そうにしながらウミちゃんは座り込んでスマイリーを撫でた。 帰ると聞いて残念がってくれてる。 それが凄く嬉しかった。