「黒崎くん」

「ん?」

「手……」

恥ずかしそうに小夜はつないでる手を俺に見せてきた。

「あ!わりぃ!」

俺は手を離した。

ヤバイ…可愛い…。

「黒崎くん、学校じゃ有名人なんだね」

「あ…そうみたいだな」

「イケメンだって言われてるよ」

「へえ…」

「嬉しくないの?」

「微妙…」

「そっか…」

「あ、来週サッカー部の練習試合あるから見に来て。俺が中学でする初めての試合だから」

「うん!」

小夜といると…胸が苦しくて、なんか他の女子と話すときとはちょっと違う感じだな…。

って…俺は恋する乙女かっての。