「大丈夫だよ。僕のお父さん医者だから。」
彼は無邪気にそう言う。
私は冷めた口調で言った
「外科でしょ。…とゆうかそうゆう問題じゃない。」
彼が傷ついた顔をする(ヤバ…)
「…ゴメン。」
私を思って言ってくれたのに…
「…謝らなくていいけど、赤ちゃん…嬉しくないの?」
彼の口調が静かに怒っていた。
「っちが……。」
全力で否定しようとしたけど 言葉がそれ以上出てきてはくれなかった。
涙が出そうになる。
「良かった」
彼は そう言うと
いつもの無邪気な彼に戻っていた。
彼は思いもしない所で彼女を支えてくれる。
彼女は赤い絨毯と真っ白な産着が少し楽しみになり 赤ちゃん様の雑誌を楽しそうに探して、彼はそれを見て微笑んだ。
こんな私達の物語はこれからもずっと
続いて行く…。