彼女だった。
・・・・・・・。
(自分!男だろ!!ウジウジするな!!)
…分かっている。分かっていても気は滅入る。トホホ
「あの〜…?どうかしました??」
ハッ!
(ダメだダメだ!落ち着け自分)
「あっいや、なんでもないッス。ドウゾドウゾ」
(…しまった気付かれたか?)
「……あっ最後の1本!!」
あ〜…何で気付くかなぁ(自業自得)自分やな奴 決定
最悪だ…
女性は少し戸惑っていた。
「あの…これどうぞ。どうしても欲しかった訳じゃないんで(笑)」
彼女は気を使って笑う
(そんな彼女にもキュンときたけど…)
「やっ 新商品だから気になっただけで、僕もどっちでも良かったんで。どうぞ。」
(頼む〜うんと言ってくれ〜自分を男にしてくれ〜!!)
「…でも」
(でも はいらん!)
「でも ここでいつもコーラ買ってます…よね? 私も家近いのでよくここ来るんです。これ…コーラの新商品だし…やっぱりあなたが買って下さい。」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて下を向いたまま 彼女はコーラを僕に差し出した