「おい、起きれるか…?」

「ん…稜…君…。起きる……」



支えていた身体に重みが…。



おいおい!



「お前大丈夫じゃねぇだろ!」

「ごめっ……。」

「ほら。」



俺は百合を抱えた。



いわゆるお姫様抱っこと言うヤツ。



「りょ…く……」

「黙ってろ。息荒い。」

「ん……」



俺が停めてある祥也の車の元に行くと、祥也はニヤニヤした顔で俺達を見た。



「やるなぁ~稜も。」

「うっせぇ…。」



祥也に見られると恥かしい。



祥也には俺達の事を話したばっかりだから…。