【朔真】


初めて知った。



祥也さんが店を始めた理由…。



「俺は親父が嫌いな訳じゃないんです。むしろ尊敬します。
俺は親父みたいになりたい、そう思います。」



祥也さんの話をみんな真剣に聞いた。



「…それに昔いたんです。借金返す為にキャバ嬢してた奴が。
俺は生まれた時から金に不自由なかったから……」



"だからもしそんな奴がいるなら助けてやりたい。"



祥也さんはそう言った。



「このくらいで良いですかね?」

「も、勿論です!!充分過ぎます!!」



祥也さんのこんな話聞くなんて、誰も思わなかっただろう。