「平川さん、お待たせしました。」

「すいません。オーナーは今日は不在で…。」

「大丈夫ですよ~」



そう言った平川さんはバッグから何かを取り出した。



…ん?



雑誌……?



「この雑誌知ってますか?」

「あぁ…それなら知ってますよ。」

「そうですか!!」



多分その雑誌は平川さんの出版社の物。



「率直に言います。今度の特集でこの店を紹介させて下さい。」



えぇ!?



この店を特集!?



「…………」

「駄目…ですか?」



草薙さん…。



どうするですか?