「お騒がせしてすみません。ですが、そういう事実も解散もありません。これからも全力で走りますんで! SKYをお願いします」
 
俺達は勢いよくそう言って、その場を後にした。






「あーんな全力で否定しちゃって良かったの? あとで色々証拠出されたら…」
 
楽屋で賢治がソワソワした様子で俺と俊介を見る。

「まあ、あーゆうのは勢いで。あのくらい堂々としてれば、そのうち落ち着くはず」

「そうそう」

「なーんか、急に仲直りしてんね。俊と潤! 俺の怒鳴りが効いたかな」
 
賢治の笑顔に、俺らは顔を見合わせて微笑んだ。

「まあ、音楽で返していけばいいし」

「ああ…」