――ガラッ――
「!!!?」
「お前何立ってんの?」
「……」
荒木はある袋を持ちながら、こちらに近づいて来た……。
「お前…なに警戒してんの?」
「………」
「なにか喋ろよな…」
荒木はその袋を乱暴にソファに置くと、私の手を引いた。
「痛い!!!!」
「あぁ…悪い悪い…手も怪我してんのか」
「えっっ?」
「お前さぁ…どうせ俺が殴ると思ってんだろ?」
「………」
「俺は女には手出さんし怪我してるなら余計だ……」
「私…の事…怒ってる…?」
「はぁ?怒る理由がねぇだろ」
荒木はそう言うと私の頭の止血をしてくれた……。
「荒木…君って…意外…」
「何が意外なん?」
「見た目怖いし…よく喧嘩するのに…優しいね…」
「//////」
荒木の顔が段々と赤くなっていくのが分かった……。
「…可愛い(笑)」
「うるせぇ////」
私は…勘違いしてたのかな?
荒木雄という男は……
見た目怖いし…喧嘩するし…でも…優しい。
私…勘違いしてたね…。