そんな事を思っていると、私はある部屋に連れて行かれた。



「キャ!!!」
「そこに座ってろ」
「えっっ……?」



私はコンクリートで囲まれた、殺風景な部屋のソファに座らされた。



ここ……何処?



私はそんな事より、ここから逃げる為に必死だった……。



「早く逃げなきゃ」

私は痛い体で立ち上がると、小さな窓を見つけた……。


「ここから逃げれるかな?」


私は独り言を言いながら、窓を開けようとした。


「堅い……」


そう……私が開けようとした窓は、一年以上前からある古い窓で壊れていた……。



「無理…か…。」



どしよぉ……。




荒木が来る前に逃げたい……。


「助けてよぉ……」