「アイツのの居場所がやっと知れた。時々思い出して考えてたんだよな、どこでなにしてるんだろって」
・・・フミって途中で消えたの?誠の行動がそわそわしたり発言が意味深だったりでだんだん意味が解らなくなってきた。
「お前、フミのことなんか知ってるのか?知ってたらなんでもいいから教えてくれよ」
オレがそう言うと、リュウはこっちをじっと見てきて
「いや、寧ろこっちが知りたいくらい何だが。おまえから先にヤツのことホントに何でもイイから教えてくんね?」
と言われた。
ヤツは本当に何も知らなくて、本当に何かを聞きたそうだったのでオレが先に口を開くことにした。
まずは、あまり人間関係に執着が無さそうなこと
そして、1人でいても全然平気そうなとを伝えた。
「他は?ホントになんでもいい」
そう言われたので、本当になんでも言ってやった。
ヤツが小動物っぽいこと
女子からかわいい、かわいい言われてること。
それから中学校時代の写真とかなり見た目が違うこと。
すると、眉間にしわを寄せて腕を組みながら聞いていたマコトが
「んん・・・何なんだろうな・・・」
と独り言のように呟いた。