「よお」
リュウがやって来た。
コイツはオレが高校卒業後も群れている4人組の一人、オレと同じで大学生だけどオレの行っている学校より偏差値は10くらい高い。
まあ、頭がイイヤツ、後は彼女が出来てからぐっと垢抜けた。
昔はイイ線行きながらも、最後の一押しが出来なくて逃すタイプだったのに・・やっぱ愛されると強くなるのだろうか。
「で、何のよう?オレだけ呼び出したんだからオレにだけなんかあるってことだろ?」
・・・そして、昔から鋭いヤツだ。
「タカフミって名前知らん?名字はヤマダ」
リュウは最初、はっ?って顔してたけど、あ!!って思い出した顔になった。
「アイツか、中学校でクラス一緒だった。1年の最初にちょっとだけ・・・」
そして続けた
「んで、何で急にアイツなの?お前知らんっしょ?」
「いや・・・てか同じ学校なんだけど」
・・・あ、むせた。
「マジで!?!?今何してる!?元気!?!?」
やっぱ仲が良かったっぽい反応だ。
「元気だよ、てかなんか頼めば?」
会っていきなり話し始めて、内容が内容だからだろう、リュウはメニューのオーダーを忘れてた。
「あ、悪い」
リュウはさっとメニューを見て即決、基本決断が早いヤツだ。
そしてウエイトレスを呼んで注文していたが、あんまりウエイトレスが可愛くなかったのが軽く残念だ。
ウエイトレスが去るとすぐに話を再開した。
「そっかぁ、元気かあ。じゃあ良かった。いじめてないよな?」
「てか友達だから」
「あぁ、唯一の?」
・・・・こいつウザイ
てかあまりにもヤツのペースでこれじゃ話が核心までたどり着かない。
「悪りーかよ、どうせオレは非リアですよ」
オレがそう言うとリュウはニヤニヤした。
羨ましいぞ、彼女
チクショウ・・・・
リュウが口を開いた。