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あれ・・・


写真を見てビックリした。

これホントにフミ?

同一人物??

写真の中のフミと思われる人物は、ニキビがポツポツと顔中に広がっていて、髪の毛は癖毛でボサっとしている。

一方、今のフミはニキビなんて全然無いし、髪の毛はパーマがかかっていて茶色だ。


でも、ニキビと髪型だけでこんなに変わるのだろうか。


なんかもっと決定的に違う何かがある気がした。


そして、もっと驚いたのはリュウと一緒に写っている写真があることだ

それもオレの中学校の制服で。

あ、リュウってのはオレの中学校からの友達

リュウタロウ、今でもよくダベるメンツの一人だ。


フミの方を振り返ると、フミは俯いてイジイジしていた。

身長が160あるかないかというくらいのフミがそうしている姿は、まるで怒られた後の子供のようだった。

「お前、昔こっちに住んでたっていったじゃん。まさかオレと同じ中学だったのかよ?」

「・・・」

オレが聞いてもフミは答えない、相変わらず子供のようにいじけたままだ。


・・・


もしかしてこれ地雷?


オレなんか悪いこと聞いた?


くそっ、しゃーないわ。


「オレなんか悪いこと聞いた?だとしたら謝るよ、ゴメン。だから、もうこんなの終わりだ。元気出せよ」

不穏な空気に耐えられなかったので、オレは取りあえずフミに謝った。

するとフミは恐る恐る顔を上げてこっちを見てきた

まるで子犬のようだ、女子がかわいい、かわいいと言うのも頷ける。


この空気を打破すべくオレはフミにラリアットした

するとフミが、なにすんだよと笑いオレにタックルしてくる。


男子ってやっぱ馬鹿だ、いつまでたってもこういうのが好きで

そして、これだけでムダにテンションが上がる。


何はともあれ気まずい空気が崩れ去り、いつものように戻ったのがよかった。


それから、いつものように下らない話をして、一方的な恋バナを聞いてもらって、話のネタが切れてきたらマンガ読んで・・・

そうやってオレとフミは時間を過ごした。