そして、ダイ君は改札を通り

見えなくなる前に

あの晩のようにこっちを振り返り手を振った。

オレも手を振った。


嬉しいよな

10代でもう仕事首になった

こんなヤツを好きって言ってくれて

こうなりたい、とまで言ってくれたんだ・・・

まぁ、ちょっとならないほうが良い気もするけど。


でも


オレももっと前を向いて頑張ろうと思った。

何を頑張るかはまだ解らないけど


ただがむしゃらに歩いてこう。


ダイ君に負けないように。

ダイ君

ありがとう。


オレも君から大きなもの貰ったよ。


っしゃ!


オレもやったるぞ!!


オレはダイ君から貰ったネックレスをつけて、仕事へと戻った。


朝よりももっとずっと真っ直ぐな気持ちで・・・。



(第2章 完  第3章へ)