チッ!

やっぱもう駅か・・・。

遠回りしちまった


ヤバイ。


いる場所が駅とすぐ解ればもっと近い道もあったのに・・・。


ハァ・・・


ハァ・・


ヤバイ・・


やっぱ体力落ちてる・・。


もう、走れねぇ。

でも、今はただ・・・

見つけなきゃいけない。



ヨレヨレになりながらも駅に着いた。

もうここしかねぇ・・・

どこだ

スト系のでかいリュック背負った・・・


・・・


あっ!!


「ダイ君!!」

でかい声で叫んだ。

改札を入ろうとしていた、ちっちゃい男の子はピクっとして

恐る恐るこっちを振り向いた。


やっぱりな


オレはダイ君に駆け寄った。


「ダイ君引っ越しちゃうんだよね。だから、オレからプレゼント」

餞別って言っても解んねぇよな・・・。

そしてオレはさっき見つけた袋を開いた。

そこにはペアネックレスが入っていた

ポップなブランドのロゴを、かたどったヤツ。


やっぱりな


感触がネックレスだったんだ。

そしてこのブランドは

男女どっちがつけても違和感がないデザインだしな。

まぁダイ君にはちとまだ早いが、いずれ似合うようになるだろう。

このブランドはアツいから

その頃はもっとメジャーになってるだろうし。


でも・・