「ボス!!大変です!定期が落ちてました!!
子供用のたんすの前に落ちてたんで、きっとここの息子さんのです。
今日祖母の家に行くのに、定期が無くて困ってるかもしれません」
そして続けた。
「オレこの子と昨日話して今どの辺にいるか大体解るんで届けてきます!」
早口でそう言うと、
ボスはすぐに届けてやれ、
とあっさり勤務中の外出許可をくれた。
・・・・
・・この定期オレのなんだけどね
家から前の会社の最寄までの。
まあ、区間を半分指で隠してたし、
緊急事態を装ったからよく見てなかったんだろうな。
時計を見た。
11時・・・
ダイ君が同僚に言った昼ってのがいつ頃か解んねぇ・・・
もしかしたらもう遅いかもしんない。
そんな考えも頭をよぎった。
でも
行かなきゃわかんない
オレは走った、ある程度検討をつけて。
・・・・
・・
・・・
あの公園には?
いない
・・・・
・・
・・・・・
コンビニは?
いない
・・・
・・・・
・・・
他には・・・
・・・
心当たりが無い・・