えっ?
驚くオレをよそにヤツは続けた。
「ケイタってありがとうとかをいつも素直に受け取らないじゃん、誰からも。すごいいつも照れるし・・・。けどさ、たまには受け入れてくれてもいいんじゃね」
・・・
その通りでなにも言えない。
ありがとうって言われるとどうしても首の後ろがムズムズしてしまう。
そして、いつだかだれかに言われたことを思い出した。
相手の感謝を受け入れるまでが優しさだと。
そうやって考えていくとオレの優しさは中途半端な優しさということになる。
オレの学校生活やその他もろもろと同じように・・・。
なんてことをが頭のの中に現れ消えて・・・
でもそういうことなんだ。
「・・・解ったよ。うん、お前がそう言うならそれで良かった。」
オレヤツの感謝を素直に受け入れた。
・・・これで少しは中途半端を抜け出せたかな?
それから、リュウに聞いた。
「んで、お前はフミと再会してどうだったんだよ?」
・・・
こんなこと聞かない方がいいのかもしれない・・・
だけどリュウの顔とか言動がいつもより優しくて、聞いてもいいような気がした。