3日後、ついにやって来た。
前2日が休みだから実はフミと会うのも久しぶりだ。
・・・にしても、昨日の夜はなんかそわそわして眠れなかった。
それほど気温が高いわけでもないのに、妙に暑く感じて眠れなかった。
無理矢理眠ろうとして目を閉じれば、今度は脳裏に様々な疑問が鮮明に現れた。
フミにもっとちゃんと言っときゃ良かったかな・・・
リュウは今のフミ見て驚くかな・・・あ、逆かも・・・
オレ2人で話す時席外した方がいいかな・・・
フミは・・・・
もちろん答えが出るわけはない、だけど疑問だけは次々浮かんだ。
頼むから寝かせてくれ・・・オレは自分自身に祈願した、まぁ無意味だったけど・・・・
そして空がうっすら明るい紫に染まる頃、オレはようやく眠りにつけたのだ。
結局、3時間くらいしか眠れなかった。
なんか頭がくらくらする。
眠くて、あくび出て涙目で前がまったく見えないけど、ん?あのこっちへ向かってくるヤツはフミ?かな、わかんねーー。
「おはよ」
案の定、フミだった。
おう、とオレはもうろうと返した。
それを見たフミが
「眠そうだね」
と言ってきた・・・
・・・・
そりゃそうだろ。
オレだけが全部知ってるんだから。
さらにまたフミが話しかけてきた。
「聞いてなかったんだけどさ、オレに会いたいのってどんな人?」
・・・どう答えよう・・・。
「オレの友達、小動物っぽいとかお前のこと色々話したら会いたいって言いだして・・・」
考えてると怪しいし、浅くテキトーな答えを返した。
すると
「小動物ってなにさ?」
と軽くつっかかってきたので、そういうところがだよ、と返してやった。