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オレ、昨日おまえが帰った後よく考えたんだけどさ
やっぱり会いたい
てか、会わないとならないというか
そしてちゃんと謝るから。
ヨロシク頼む。
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いつものように絵文字も無い素っ気ないメールだったが、ちゃんと文章だった。
いつも一言、ヒドイ時は単語とかで来るし、今回はヤツなりに結構考えたんだと思う。
オレはフミの方を見て言った。
「お前に会わせたいヤツがいるんだよな~・・・」
フミはきょとんとした表情をして、言った。
「それが言えなくて今日こんなだったの?」
!?!?!?!?!?
!?!?!?!??!?
はっ!?そこでそう来ますか。
オレは馬鹿みいに口をあんぐり開けていた。
「いいよ。てかそれくらいハッキリ言ってよ」
「・・・ああ、ごめん」
もういいや、この際そういうことにしとけ、そっちの方が話がスムーズだ。
「んじゃ、具体的に決まったらメールするわ」
あ・・・
オレはそう言った後、あることを思い出した。
それはフミが、オレのことを誰かに似てるって言ってたことだ。
それはきっと似てるじゃなくて、オレ本人だと思う。
と言うか絶対そうだ。
「授業始まってるよ」
小さな声で、フミが言った。
色々、考えるのに夢中になってチャイムが鳴ったのにも先生が入ってきたのにも気付かなかったようだ。
まぁ、どうせ聞かないけど・・・。
結局、5分後にはオレは夢の世界に入っていた。
それもいつものように途中で目覚めることもなく、ぐっすり眠ってしまった
久しぶりに色々深く考えたからだろうか
いや、きっと窓から入ってきた夏の夕方の風がすがすがしかったからだろう・・・。