カウンセリングの時間がやってきた。
手元に置いていた腕時計を手に巻き付け、資料を手に持ち
彼女が待つ部屋へと向かう。
歩幅は心なしか大きい。
ドアの前に立ち、
何となく白衣を整える。
別にこれが勝負服でも何でも無いのだけれど。
しかし、これを脱いでしまえば、俺もただの男だ。
医者でも、何でもない。
そうすれば彼女と……
いや、そんな話はやめよう。
「お待たせしました。」
ドアを開けると、
彼女は外を眺めていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…