「先生ね、看護師さんにも、大人気なんだ。
すっごく優しくてね、本当にお兄ちゃんみたいなの。」


「そうなんだ。達也くんは、先生のこと大好きなのね。」


「うん!大好き!」


嬉しそうに足を揺らし、
達也くんの柔らかい頬っぺたが風に触れた。



先生、あなたはこんなに慕われてるよ。幸せだね。



「お姉ちゃんも、先生のこと好き?」


私のほうをパッと見て、
キラキラと瞳を輝かせた。


「うん。好きよ。」


―好き…好き。


そう、胸に繰り返した。