待ち合い室は、今日もたくさんの人で溢れている。 その前を通り過ぎるとき、 「こんにちは」と声をかけてくれたり、会釈をされるとやはり嬉しい。 それはまだ俺が新米だからだろうか。 うん。そんな気もする。 だが、人に感謝されるのは嬉しいことだ。 「川崎先生〜っ!」 そう元気よく声を出し、 一生懸命走りよってくる少年。 そして俺の足に腕を絡めるように抱きついた。