今日は、大好きな彼に誘われて、小高い山にある丘の上に来た。



今は、深夜零時を少し回ったところかな。


頭の上には満点の星空。


最高のシチュエーション。


「ちょっと寒いね」


少しドキドキしながら、土の上に置かれた彼の指先に、触れたのが合図だった。



目の覚めるような星達のシャワーが、降りかかる。


「「わ……ぁ」」


声なき声が、私達を圧倒していることを明確にしていた。


そう、今日は流星郡が降り注ぐ特別な日。


そして二人の大切な記念日になる。


「これからも一緒に生きていこう」


そう言う彼は、触れていた私の手をしっかりとにぎりしめた。


まるで、この恋を祝福している。


そんな夜だった。


=fin=



÷不出来(>_<)