・・・・沈黙・・・・。



それを破ったのは三浦。

「愛雨、俺こと嫌いなの?」

・・・うん。そうなんだけど・・・。

「ごめん。苦手かな。」


って言って三浦の顔を見た。奴はニッと笑って言った。


まるで悪魔が笑ったみたいに・・・。

「でも席となりになっちゃったね!!これからよろしくね!!一ヵ月・・・かな?ま、俺がみんなに呼びかけなければ今学期はずっと同じかもねー♪」


なっ・・・・こっわー・・・・


「そ・・・そういう所が苦手!!なんかSっぽくて。強引で。どんどんみんなの前に出てくような人で・・・。」



元彼によく似てた。


あぁ・・・


視界がじわっと滲んだ。


こいつには弱味は見せたくない。


基弥と別れる時もそうだった。意地はった。泣きそうになったから、

「いままでありがとう。じゃあね。」

と言って去った。基弥に背を向けた時、涙があふれだしたけど・・・。あたしは走った。

ちょっと期待してた。基弥が追いかけてくるんじゃないかって。

 でも、やっぱり来なかった。その時二股かけてたコの所にでも行ったんだろうと思う。


「・・・っく・・・」