「有沙!大丈夫、大丈夫だから!」

「痛い〜」


涙が出て来た。


切ったり擦ったりぶつけたりと言った痛みとは異なる、身体の内部からぐぐっとつかまれる様な痛み。



「根岸さ〜ん!呼吸、しっかりね!
吸って〜はいて〜
吸って〜はいて〜
まだいきんじゃ駄目だよ。」

「んん〜!」



言われてることは分かっていても、なかなかに難しい。



いきみたくてたまらなくなってきた。


まだだめ、まだいきんじゃ駄目と言われながら30分ほどベットにいた。



汗が滲む。



もう限界だよ。


苦しい…