主人が戻って来た頃には、


わたしはベットの柵にしがみつき、

身体をよじり、


逃れられない重い鈍痛に声を押さえられなくなっていた。



「痛い〜いたいよ〜
睦…っ!」



わたしは、


主人にしがみついた。



彼が一生懸命に腰や背中を擦ってくれた。


わたしは、痛みがくる度に身体ごと彼によりかかり


彼の手や肩などを、折れそうなほどに強く握りしめた。


そうすることで痛みを逃せる気がした。



呼吸をするのが、辛くなって来た。