好きな男が出来た。
彼女がいる。

でも男は自分とセックスをする。

バイト先の男は年上でセックスが上手い。
彼女がいてもはなれられない。

同じくバイト先の別の男から好きだと言われた。

結婚前提でつきあおうと。

「どうしたいんだ」
無言の亜里沙。

ため息をつき、僕は言った。

「僕と寝てみるか?」

亜里沙はきょとんとして、真っ赤になった。

追い討ちをかけるように僕は言った。

「快楽なら僕にも与えてやれる。恋愛感情などなくても。亜里沙はどうしたいんだ?」

吹っ切るにはちょうどよいぞ?

それは悪魔のささやきだったろう。

墜ちたのは亜里沙の弱さ。

その夜、僕は亜里沙を組しきありとあらゆる快楽に溺れさせた。