かといってビルの地下が幸せかって聞かれたら

答えられない



「マシ」なだけかな


居場所がないからそこに行くだけ




親の口論で目が覚めて、あたしは布団の中にうずくまって、それでも頭に入ってくる



父親の怒鳴り声

母親の泣き声



リビングに行くと、先程までキレイに盛り付けされていたであろう料理が皿ごとぐちゃぐちゃになって落ちている

たくさんの日用品が床一面に散らかっていて

その先には目を飛び出んばかりに見開いて睨み合っている両親



したら行くつもりなくても勝手に足があたしをそこへ案内する



あー

あたしにはここしかないんだ



って実感する




楽しいとか嬉しいとかそっち系の感情、ここ何年もわかないな

これを世間では冷めてるとかってゆーのかな



それでもあたしは今日もまたビルの地下に足をのばす