暁羅さんはタクシーを拾って、運転手にマンションの名前と思われるものを伝えた なんかどこかで聞いたことあるような名前だった pipipi― pipipi― 暁羅さんの携帯の着信音がタクシー内に響き渡った 「ちょっとシーね。」 唇に人差し指を当てて言う暁羅さんにあたしはコクっと頷いた