おっきい荷物を抱えたまま、あたしはまた夜の歌舞伎町に出向いた



『ここだったかな?』


ドサッとビルの前に荷物を降ろす



あの日の白いハンカチを両手でしっかり握りしめながら、あたしの胸は高鳴ってた







30分後


あたしはまだ同じ場所にいた




『う〜寒っ!ここじゃなかったかな‥いや、確かここだった!もうちょいしたら来るかな』



恋するあたしは、バカみたいに独り言が多い