『あの‥』



ドキッ




この時見た暁羅さんの顔
あたし一生忘れられないと思う




どうしてそんな悲しそうな顔するの?



「‥痛いけど我慢ね」


そう言いながら救急箱から消毒液を取り出すと、パカッとふたを開けあたしの傷口に液をかける



『‥‥っ‥』




それからはお互い無言で、ただあたしは暁羅さんが優しく触れる自分の左腕をずっと見てた