『ハァ‥‥』



なんか無心になる



流れてく

全部



時間も血も
頭の中のグチャグチャも‥‥



あぁー‥

あたしこのまま死んじゃわないかな‥



ぼーっと天井のある一点だけを見つめる

「無」になりすぎて体がピクリとも動かない




「沙夜、開けるわよ。」


『え、』



ガチャ


「離婚のことちゃんと話しておこうと‥
沙夜!?何してるの!」


『っ!』



さっきまで動かなかったのが嘘みたいに、あたしに触れようとしたお母さんの手を思いっきり振り払った