祐平君は教室へ入ってくると
私の隣に座った


「いやー、さやかが勉強してるとこなんて見たことないよ」

「うん。やらないもん」

「よっしゃ!頑張ろう」

私は開いた教科書を見ながら社会を必死におぼえた。
隣を見ると祐平君は私の机に落書きを書いていた。

普通にうまい....

「なにしてんの?」

「やる気しないもん」

「ふ〜ん」

私は再び勉強を始めた。
隣では祐平君が地味にちょっかいを出してくる。

「もう何ー(´□`)邪魔しないでよー」

「いいぢゃん、久しぶりにこうやって話すんだから話そうよ」

そう言って無邪気に笑ってくる祐平君の
笑顔には勝てない。

「ちょっとだけだよ〜・・・」

(祐平に弱い私は情けないな〜)

「さやかって俺の事好きなの?」

「はっ、違うよ」

「ほんとに〜?」


そんなの誰が好きなのか今分かんないよ
私はしげきが好きなのだろうか?
大体、私にとってしげきという存在は
何なんだろうか?


「わかんない・・・・この話しやめようよ」

「なんだよ〜まぁいいか」

「うん」