朝、その日は少し曇っていた。

今日は部活の半日練習だったが
もう何があったかなんて忘れた。

その時はバスケより

"しげき"

だった。

疲れきってベッドの上で寝ていた
手にはケータイを握りしめていて
画面には昨日しげきから送られたきたメールが表示されていた。


(いつのまに・・・おぼえがないな)

私は画面をずっと見ていた
返事したほうがいいんだよね?
私は迷いながらも、しげきに返事のメールを打った。


【昨日はごめんなさい。
別にしげきをなめてるわけじゃない
どーせうちの悩みなんでばかげてるし
人を幸せにするような悩みじゃないし
きっと聞いたらしげきは私のこと嫌いになるから嫌だ。】



でも、しげきが私の話しを本気で
聞いてくれたから私はいま
こうやって生きています。


ただ「ありがとう」と最後に
言わせてくれてもよかったじゃないの?
この小説を読んでくれてるといいな・・・



"しげきありがとう"