次の日の朝、
あたしは、いつも通り家を出て登校した。
はずだった。
でも、登校中に知らない男の人に話し掛けられた。
『ねぇ、君が沖田隼人の彼女?』
『…そうですけど』
いきなり何!?
『大変だよ!!今、沖田隼人がこの先をまっすぐいったとこの倉庫でやられてるんだ!!』
その人は、道を指差しながら言った。
『嘘でしょ!?ってかあなた誰!?隼人とどういう関係よ!?』
『ホントさ。俺は、ただの知り合いさ。偶然倉庫の中を覗いてみたら、ぼこぼこにやられてたんだ!!』
隼人が!?
あんなに強いのに!?
ヤバイ…
このままじゃ、隼人がやられちゃう…
今度は、あたしが助ける番だ!!
『あたし、行かなくちゃ!教えてくれてありがとう』
あたしは、これまで走ったことがないっていうくらいすごいスピードで走った。
あたし、こんな早く走れたんだ…
倉庫に着くと、そこには、誰もいなかった。
あたし、間違えたかな?
帰ろうとした時、奥の方から男の人がでてきた。
『ようこそ、お姫様。あとは、俺たちが遊んであげる』
えっ?
どういうこと!?
隼人は!?
隼人はどこ!?
あの人…どこかで見たことある気がする…。
あっ、
昨日、ゲーセンにいた人だ!!
確か、桐谷さん。
『隼人は、どこにいるんですか!?』
『隼人?そんなやつ来てないけど?』
桐谷がそういったとたん、倉庫のシャッターが閉められた。