シンシンと降り続くは

白い吐息と

冷たく広がるコンクリートの上

何処までも続く道に

未来を魅せようと

キラキラと舞い堕ちる

ただ それは

美しく舞う羽根を持つのではない。


白く清らかであったのは

遠い昔の事。


人の栄華がその翼を

黒く染め

羽根は汚れ今は地に堕ちる。



人の欲とは

なんと愚かなことか…


美しいはずの

その羽根は

それでも未来を魅せようと

舞う

それは悲しみと

未来への絶望に包まれながら

世界を魅せる



何千年 何万年の時を旅してきたのは終わりを迎えるためではないのに…



空を舞い


地に降り


大河を行き世界を青く染め


そしてまた その身を捧げ世界を彩る


黒く染まった

その身を捧げ…世界を憂う

いつまでも…


黒く染まったその身を捧げ…

ただ ただ…祈る。